隔週でカラダのヨーガをさせて頂いている
朝日寺さまの大奥様から頂戴した小冊子に
次のような一節がありました。
(以後、抜粋)
”真理は一つ、切り口の違いで争わぬ”
例えばここに円筒形の茶筒があるとする。
横に切れば切り口は丸くなる。
縦に切れば長方形。
斜めに切れば楕円になる。
切り口は変わろうと
茶筒そのものには変わりない。
次に心得ておきたい大切なことは
切り口しか見てない自分に気付くことである。
おもしろい昔話がある。
信州の山の中で炭焼きをして暮らしている人と
佐渡の海で漁をして暮らしている人が
江戸・浅草の観音様にお詣りに来て
同じ宿に泊まった時のこと。
”太陽はどこから出るか”という話になり
信州の山で暮らす人は
「山から出て山に入る」と言い
佐渡の海で暮らす人は
「海から出て海に入る」と言って譲らない。
しょうがないので宿の番頭に仲裁を頼んだら
「屋根から出て屋根に入る」と言ったという。
笑ってはならない。
我々は毎日これをやり
しかも間違ってないと信じて
自分の切り口を相手に押し付けようとする。
嫁と姑、夫と妻、親と子や孫、上司と部下…
皆、生きてきた人生経験が違い
眺める角度や立場が違えば
一つのものが全く違って見えるのが当たり前で
自分も切り口しか見ていないのだと気づけば
相手に押し付けることもなく
したがって争うことも無かろう。
乏しい人生経験の角度からしか聞けてない自分
に気付くこと。(ここまで抜粋)
まるで自分の事を言われているような気がして
ハッとしました。
自分への戒めとして以降、
ココロのヨーガをはじめカラダのヨーガでも
この話を紹介させて頂いております。
短い人生。少しでも多くの様々な経験をして
見聞を深め、観る角度を広げ、学び続け
今後一層、精進いたします。
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