一ヶ月ぶりに、今日は
ヨーガの八支則(アシュタンガ)の話です。
ヨーガを実践する上で一番大切なものは
日々の暮らしにおける心構えだと説かれます。
いわゆる生活のヨーガと言われるものです。
まず最初の段階は5つある禁戒(ヤマ)
これは文字通り、やってはいけない事です。
そして次に出来るだけやった方が良い事の
5つを勧戒(ニヤマ)と言います。
その中のひとつは苦行(タパス)です。
よく勘違いされるのは、
意味もなく辛い修行に身を投じ
辛ければ辛い程、良しとされること…
そうすればする程、何かを得られると…
仏陀も初めは苦行(タパス)を勘違いし
極限まで身体を痛めつけ、瀕死の状態の時
スタージャという女性にミルク粥で介抱され
一命を取り留めた…というのは有名な話です。
のちに仏陀もそれは間違いだったと悟りました。
私達は わざわざ自分で身体を痛め付け
その痛みから意識をそらさずとも
生きているだけで様々な苦痛を経験します。
例えば、最愛の人との別れや、歳を取り
思うように身体を動かせなくなったり
また、自分の都合通りにはコトが運ばず
もがき、苦しみ…
現実を受け入れられない時もあります。
けれども、その現状を受け入れること
受容すること こそが苦行(タパス)の
本当の意味ではないかと私は思います。
本当は起こる出来事、それ自体には
「良い」も「悪い」も無いのです。
ただ私たちの心がそう写し捉えるだけ。
常に平常心。心穏やかでありたいものです。
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