人間五蔵説

以前、インドの古典カタ・ウパニシャッドの

” 人間馬車説 ” をご紹介しましたが

今回はタイッティリーヤ・ウパニシャッドから

“ 人間五蔵説 ” をご紹介します。

これは人間を5つの鞘(さや)から成るとする

古代インドの人間観のひとつで

サンスクリット語では  ” 5 ”  は  ” パンチャ ”

“ 鞘(さや) ”  は  ” コーシャ ”  なので

“ パンチャ・コーシャ “ と呼ばれています。

目に見える粗雑な部分から

①食物鞘(アンナマヤ・コーシャ)

②生気鞘(プラーナーマヤ・コーシャ)

③意思鞘(マノーマヤ・コーシャ)

④理知鞘(ヴィジナーナマヤ・コーシャ)

⑤歓喜鞘(アーナンダマヤ・コーシャ)

の目には見えない微細な世界へと

5層構造になっており、一番奥底には本当の自分

つまり魂=真我(アートマン)が在るとされます。

潜在意識の氷山の図を思い起こすのは

私だけでしょうか?  そしてこれが

真我(アートマン)= 梵天(ブラフマン)

チャーンドーギヤ・ウパニシャッドの梵我一如

シャンカラの不二一元論へと繋がります。

そう。私たちは皆んな神の子。

大いなる創造主と繋がっているのです。

その事に気付いて

目覚めましょう

眠り続けるのではなく。

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